当センターについて
当院は国内に4箇所のみ設置されている特定感染症指定医療機関であり、感染症病棟内に特定感染症病床2床、第一種感染症病床1床、第二種感染症病床4床を有しています。日本国内最大の国際空港である成田国際空港に近接した県内有数の基幹病院でもあり、各診療科の協力の下、輸入感染症を含む多種多様な感染症症例に対応しています。
当院はまた、県内唯一の熱帯病治療研究班の研究実施機関でもあり、特定臨床研究の枠組みで重症マラリア等の症例に対して国内未承認の薬剤を用いた治療を提供する体制を整えています。さらに、エイズ治療拠点病院としてHIV診療も提供しています。2024年度からは感染症臨床研究ネットワーク事業にも参画し、平時から感染症関連の臨床研究に参加しながら、有事に迅速に臨床試験を実施できる体制構築を目指しています。
これらの役割を円滑に果たし、対応能力をさらに向上させるため、2025年4月より感染症科、感染管理室が中心となり、微生物検査部門、薬剤部、臨床研究センターの協力を得て運営する感染症センターを発足させることになりました。
感染症センターの役割
- 成田空港検疫所、印旛保健所、千葉県庁と連携し、特定・第一種・第二種感染症指定医療機関としての役割を果たす。
- マラリアを含む輸入感染症症例に専門的に対応する。
- 地域の医療機関からの感染症診療・感染管理の相談に対応する。
- 臨床研究ネットワーク事業に参加し、臨床試験の体制整備を行う。
特色
- 特定・第一種・第二種感染症指定医療機関
- 熱帯病治療研究班の研究実施機関(重症マラリア、トキソプラズマ、肝蛭症例に対して、特定臨床研究の枠組みで、国内未承認薬を用いた診療を提供可能)
- エイズ治療拠点病院
- ワクチン・渡航外来(黄熱ワクチン・各種輸入ワクチンの接種が可能)