平成28年度　病院指標

当院は、地域医療支援病院であり、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
全体で見ると高齢化の影響で60歳以上の患者の頻度が多く、全体の6割強を占めております。

当院では、胃癌が最も多くなっています。
がんのステージが高いほど、同じ患者さんが繰り返し入院しているため増えています。
初発の5大癌のUICC（国際対がん連合）のTNMから示される病期分類による実患者数を示しています。UICC分類は第7版です。
実患者数とは、複数回入院しても1例とカウントし、延べ入院数ではありません。
StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行した病期を表します。StageⅢ、StageⅣになるにつれて再発率が高くなります。

中成人（20歳以上）の市中肺炎の重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
重症度があがるほど在院日数が伸びる傾向が見られ、平均年齢が高くなる傾向にあります。
また、中等症・重症患者が多く、重症度が上がるほど平均年齢が高くなっています。

救命救急センターの指定を受けていることから、発症から3日以内の入院患者が多くなっています。
脳梗塞とは脳に十分な血液が供給されなかったために脳が損傷を受けた状態を指します。
広い意味での脳 梗塞に分類される病態には脳を栄養する動脈が細くなったり詰まったりして脳に十分な血液が供給されてい ないもののまだ脳は損傷を受けておらず、そのまま放置した場合に脳が損傷を受ける可能性のあるものがあります。
このような場合に細い動脈を拡げたり、十分な血流が得られていない領域に他から血管をつないで血流を供給するなどの治療が行われます。
病型別の患者数・平均年齢・平均在院日数です。
それぞれ発症から3日以内とそれ以外に分けて集計いたしました。

医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべき病名について、入院契機となった病名との同一性の有無を区別して、患者数と発症率を示しました。手術・処置等の合併症の内訳は、後出血、術後創部感染、右人工股関節脱臼など。