当科について
初診に関するご案内
初診患者の受付時間 |
月曜日から金曜日 |
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初診時の紹介状について |
必ずご持参ください。 |
初診予約について |
紹介元医療機関から当院所定の「FAX診療申込書」を頂ければ、初診の時間予約が可能です。予約の取り方については「患者さんのご紹介」をご確認ください。 |
特色
大部分の眼科疾患に対する診療を行っています。成人の視覚障害の原因第1位の緑内障については、早期発見が最重要と考えており人間ドックや一般診療での視神経乳頭や隅角の検査を行い、OCT(光干渉断層計)による眼底検査も併用して初期の緑内障も見落とさないよう勤めています。成人の視覚障害の原因第3位の糖尿病網膜症については、本来発症予防が可能な疾患であるため、糖尿病手帳使用による当院および他院の内科との連携推進と糖尿病教室などによる患者教育を行っています。
加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫については抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬を第一選択として治療を行っています。
医療関係者の方へ
2018年より待ち時間短縮のため初診患者予約制を開始致しましたので、緊急性のない患者さんにつきましては予約を取得していただきますようお願い致します。
糖尿病の患者さんにつきましては、糖尿病連携手帳と糖尿病網膜症管理カードもしくは糖尿病眼手帳を持参していただければ幸いに存じます。
主な疾患への治療方針
白内障
患者さんが日常生活に御不自由になった時点で手術を行っています。ほとんどの場合、超音波を用いた小切開手術により手術の翌日から良好な視力を得られます。基本的に局所麻酔で行いますが、精神神経疾患などのために術中の安静に不安がある場合は患者さんと御相談のうえで全身麻酔でも行っています。全身的に問題がなければ、手術は外来でも入院でも可能です。入院の場合、基本的に手術の前日に入院で、手術翌日の朝、退院となりますが、糖尿病でインスリン使用中の方は、入院後、血糖値が変動することがありますので、手術の2日前に入院していただいています。乱視が強い場合はトーリックレンズによる矯正も行っています。多焦点眼内レンズについては、令和2年度より選定療養となりましたが、術後グレアやハローが出現するおそれがあること、レンズの改良が継続中の状態のため当科では積極的には行っておりません。
緑内障
早期発見と治療が重要な疾患です。点眼治療で眼圧コントロール不良な場合は線維紐帯切除術、線維柱帯切開術、隅角癒着解離術を病状に応じて行っています。狭隅角で緑内障発作を起こす恐れのある場合は、患者さんの年齢や白内障の程度等に応じてレーザー虹彩切開術もしくは白内障手術を行っています。
網膜剥離
術前に眼底検査を入念に行い、最小限度の侵襲で網膜裂孔をバックリングにより閉鎖させることを基本方針としていますが、網膜裂孔の位置や大きさと硝子体の状態によっては硝子体手術を初回から選択しています。
糖尿病網膜症
血糖コントロールによる網膜症の悪性化の予防と定期的な眼底検査が最も重要です。このために糖尿病網膜症管理カード等に眼底検査の結果を記入し内科主治医と連携を保つようにしています。また、当院内科で行っている糖尿病教室の一環として毎月糖尿病網膜症についての教室も開いています。コントロールが不良の場合にも、蛍光造影を適宜行い、適切な時期に網膜光凝固術を行うことにより硝子体出血や牽引性網膜剥離、血管新生緑内障の発生を防ぐことを目指しています。糖尿病黄斑浮腫に対しては、病状に応じて従来からの光凝固に加え、ステロイド剤のテノン嚢内注射、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の硝子体内注射を行うことにより、以前よりもよい視力が保てることが多くなっています。重症の増殖網膜症や血管新生緑内障に対しても抗VEGF薬の硝子体内注射併用により網膜光凝固術や硝子体手術の治療成績は改善しつつあります。
眼瞼疾患
近年、高齢化に伴い、加齢による眼瞼下垂や下眼瞼眼瞼内反が増加しています。当科では、眼瞼下垂については皮膚切除術と上眼瞼挙筋短縮術、眼瞼内反については主に下眼瞼牽引筋腱膜縫着術で治療しています。
加齢黄斑変性
近年の高齢化や食生活の欧米化などにより急増している疾患です。抗VEGF薬硝子体内注射により、以前は治療困難であった中心窩下の病変に対しても早期治療により視力改善が見込めるようになってきました。当科でも蛍光眼底造影検査やOCT(光干渉断層計)検査による正確な病態把握と早期治療に努めています。
スタッフ紹介
眼科部長 渡部 美博

専門分野
網膜硝子体疾患
資格
- 眼科専門医
メッセージ
平成3年より当院の眼科診療に携わってきました。その後の医療の進歩は著しく、白内障手術は翌日から良好な視力が得られ、加齢黄斑変性や網膜静脈閉鎖症でも薬物治療により視力改善が見込めるようになりました。網膜剥離は硝子体手術が一般的になっていますが、病状に応じバックリングと比較検討のうえで術式を選択すべきと考えています。
医師 水野 悟志
専門分野
白内障、緑内障
資格
- 眼科専門医
医師 林 裕子
専門分野
糖尿病網膜症
医師 太田 仁
外来担当医表
診療受付時間:午前8時30分から午前11時(自動再来受付機による再診受付は午前7時30分から)
区分 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
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初診・再診 |
渡部 美博 水野 悟志 太田 仁 |
水野 悟志 太田 仁 (隔週) 林 裕子(隔週) |
渡部 美博 太田 仁(隔週) 林 裕子(隔週) |
渡部 美博 太田 仁 林 裕子 |
渡部 美博 水野 悟志 林 裕子 |
注意事項
- 当科は初診完全紹介制となります。
- 都合により担当医が変更になる場合があります。
診療実績(令和元年度)
手術件数
術式 |
件数 |
---|---|
白内障手術 |
703件 |
硝子体手術 |
15件 |
翼状片手術 |
18件 |
網膜剥離手術(バックリング) |
5件 |
緑内障手術 |
11件 |
眼瞼内反の手術 |
15件 |
その他(外傷など) |
25件 |
手術総数 |
792件 |
レーザー手術件数
術式 |
件数 |
---|---|
網膜光凝固術 |
347件 |
虹彩切開術 |
105件 |
後発白内障切開術(YAG) |
43件 |
レーザー手術総数 |
495件 |
その他
術式 | 件数 |
---|---|
加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の硝子体内注射 | 424件 |