当科について
初診に関するご案内
初診患者の受付時間 |
月曜日から金曜日 |
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内科の初診について |
原則として各専門内科に分けず、初診担当医が全身的観点から拝見します。 |
初診時の紹介状について |
必ずご持参ください。 |
初診予約について |
紹介元医療機関から当院所定の「FAX診療申込書」を頂ければ、初診の時間予約が可能です。予約の取り方については「患者さんのご紹介」をご確認ください。 |
特色
糖尿病については、糖尿病性ケトアシドーシス・高血糖緊急症の治療から2型糖尿病の教育入院、さらに1型糖尿病のインスリンポンプを用いた治療、妊娠糖尿病に対する支援まで積極的に取り組んでいます。糖尿病性腎症については、末期腎不全から血液透析導入まで転科することなく対応しています。
また、甲状腺疾患については甲状腺エコー、穿刺細胞吸引、PEITを行い、下垂体・副甲状腺・副腎疾患に対しては、入院の上各種負荷試験を行い診断治療にあたり、他の高度医療機関とも連携をして治療を行っています。
医療関係者の方へ
合併症の多い2型糖尿病症例については、チーム医療を活用し多職種で関わる体制を整えています。網膜症・腎症・神経障害が進行し、多職種の介入が必要な方はご紹介ください。(糖尿病療養相談、フットケア外来、透析予防外来などで対応)また、内服治療下でも血糖コントロールに難渋されている症例をご紹介いただいた場合には、外来もしくは入院での調整で安定した後に逆紹介致します。
1型糖尿病では持続血糖モニタリングを用いて血糖変動の詳細を把握し、強化インスリン療法およびインスリンポンプ治療の調整に役立てています。
内分泌疾患に関しては、甲状腺・下垂体・副腎・副甲状腺疾患の各種ホルモン検査および画像診断を行っています。原発性アルドステロン症については、副腎静脈サンプリング検査も当院で施行可能となりました。
主に取り扱っている病気
令和5年度当科にて取り扱った疾患
- 糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病、その他のタイプの糖尿病、妊娠糖尿病、境界型糖尿病など)
- 低血糖、脂質異常症、高血圧(2次性も含む)、高尿酸血症
- 甲状腺疾患(バセドウ氏病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、慢性甲状腺炎などの自己免疫性甲状腺疾患から良性および悪性の甲状腺腫瘍性疾患など)、甲状腺クリーゼ、甲状腺粘液水腫
- 下垂体疾患(汎下垂体機能低下症、ACTH単独欠損症、リンパ性下垂体炎、IgG4関連下垂体炎、中枢性尿崩症、先端巨大症、プロラクチノーマなど)
- 副甲状腺疾患(原発性副甲状腺機能亢進症、偽性副甲状腺機能低下症、MEN1、ビタミンD欠乏性骨軟化症など)
- 副腎疾患(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、アジソン病、APS2型など)
- 性腺疾患(多嚢胞性卵巣症候群など)
糖尿病
- 様々な糖尿病合併症をもった症例について、チーム医療で積極的に関わり介入を行っています。
糖尿病療養相談の他にフットケア外来、透析予防外来があり、より専門的に対応しています。 - 1型糖尿病に対しては、CGM(持続血糖モニタリング)・フラッシュグルコースモニタリングを用いてより詳細な血糖日内変動を把握し強化インスリン療法およびCSII(持続皮下インスリン注入療法)にて治療しています。さらに、外来および退院後の生活に合わせたきめ細かな支援を心掛けています。
- 妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠に対しては十分なサポート体制とチーム医療を実施しています。計画妊娠、計画分娩を行い、安心して出産できるよう内科、産婦人科、眼科、新生児科、栄養課、看護師、助産師などが連携し対応しています。
糖尿病性腎症
- 早期腎症から透析導入まで転院転科することなく同じスタッフが対応しています。
- 透析が近い将来必要と判断された場合、糖尿病性腎症の教育入院も行っています。腎機能の再評価、食事指導、シャント作成および血液透析、透析導入日の予測などの説明を行い、尿毒症や溢水で苦しむことなく透析導入を行えるよう努めています。
下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)および壊疽
- 外来で看護師によるフットケア外来を行なっています。ABI(下肢・上肢血圧比)、baPWV、下肢エコー検査、下肢造影CT検査などでASOの早期発見に努めています。
- 壊疽については、形成外科・整形外科と連携して治療に当たっています。
甲状腺疾患
- バセドウ氏病や橋本病を中心にご紹介いただいております。また、甲状腺の緊急疾患(甲状腺クリーゼや甲状腺粘液水腫など)に対しては、当院集中治療科と連携し治療しています。
- 甲状腺腫瘍に対しては、当科外来にて甲状腺エコー及びFNAB(穿刺細胞吸引)を行い、当院耳鼻科と連携し治療に当たっています。また、甲状腺嚢胞に対しては、甲状腺エコー、FNAB、PEIT(経皮的エタノール注入療法)を行い治療しています。
下垂体疾患
- 低血糖や低Na血症を契機に入院となった、ACTH単独欠損症や部分下垂体機能低下症の診断治療に当たることが多いですが、最近ではリンパ性下垂体炎やIgG4関連下垂体炎など炎症性下垂体疾患の件数も増えています。先端巨大症などの腫瘍性疾患も、他の高度医療機関とも連携を図り治療しています。また、口渇、多尿を契機に当科紹介となる中枢性尿崩症も、入院の上各種負荷試験を行い、診断治療に当たっています。
副甲状腺疾患
- 高カルシウム血症を契機に診断に至った原発性副甲状腺機能亢進症は、甲状腺エコーやMIBIシンチを行い診断し、当院耳鼻科と連携し対応しています。
副腎疾患
- クッシング症候群や原発性アルドステロン症は、当院泌尿器科と連携し治療に当たっています。クッシング症候群については、当院泌尿器科にて腹腔鏡手術を行うことができ、診断がつき次第連携しております。アルドステロン症についても、放射線科の協力により副腎静脈サンプリング検査が当院で実施可能となりました。
性腺疾患
- 多嚢胞性卵巣症候群が多く、近隣の産婦人科よりご紹介いただき、当院婦人科と連携しながら治療しています。
概要
外来
糖尿病外来
- 月曜日から金曜日まで1診から2診の糖尿病外来を行っております。
- 通院患者数約3,000名(うち1型糖尿病約200名、インスリン治療者約1,000名)
- 外来糖尿病教室(要予約:水曜日 午後2時30分から)
- 外来インスリン導入、栄養指導(要予約)、フットケア外来(要予約)、透析予防外来(要予約)
甲状腺内分泌専門外来
- 甲状腺内分泌専門外来:火曜日午前と午後(要予約)
- 甲状腺エコー:木曜日午後2時30分から(要予約)
- 甲状腺穿刺細胞吸引:毎週木曜日午前11時から(要予約)
病棟
- 糖尿病内分泌代謝内科の病床数16床(年間約400~500名)
- 糖尿病の集団指導、個別指導、糖尿病教室、糖尿病支援カンファレンスを行い糖尿病治療・支援の充実を図っております。
- 内分泌疾患に対しては、入院後各種負荷試験を行い診断治療しています。
内分泌緊急疾患については、集中治療科と連携し治療に当たっています。
糖尿病外来にかかるためには、教育入院をするためには
- 初めてかかる場合:内科初診外来を受診し、血液検査、生理機能検査、眼科受診が予定されます。
月曜日と火曜日には、糖尿病専門医師が初診で対応します。 - 二度目の再診時:外来糖尿病教室、教育入院、指示エネルギー、薬物療法などが決まります。
必要に応じて栄養指導や療養指導を受けていただき、入院とならない場合は糖尿病専門外来の予約をします。 - 外来教室、教育入院を実施し、その後約1ヶ月から3ヶ月に1回糖尿病外来に通院。
もしくは紹介された医師や近隣の通院可能な医療機関(病診連携機関)に通院。
甲状腺・内分泌専門外来を受診するには
- 初めてかかる場合は、内科初診外来を受診していただき血液検査などが施行されます。その後初診医の判断で必要があれば、甲状腺内分泌専門外来の予約をとる形となっております。
月曜日と木曜日には、内分泌専門医師が初診で対応します。
スタッフ紹介
糖尿病・内分泌代謝内科部長 橘 香穂里
専門分野
糖尿病・代謝
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医・研修指導医
- 医学博士
メッセージ
糖尿病を専門として、様々な合併症をもった症例の診療にも関わっています。糖尿病の初期にはほとんど自覚症状はありませんが、進行すると様々な合併症を認めます。糖尿病の発症予防や良好な血糖コントロールおよび合併症の進行予防に、チーム医療で取り組んでいます。
糖尿病・内分泌代謝内科医師 太田 有紀
専門分野
糖尿病・代謝
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
糖尿病・内分泌代謝内科医師 須田 博之
専門分野
糖尿病・代謝・内分泌
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
- 日本内分泌学会認定内分泌代謝専門医
糖尿病・内分泌代謝内科医師 坂井 心春
専門分野
糖尿病・代謝・内分泌
資格
- 日本医師会認定産業医
糖尿病・内分泌代謝内科医師 横塚 里穂
専門分野
糖尿病・代謝・内分泌
所属スタッフ
- 糖尿病看護認定看護師
- 糖尿病療養指導士
- 栄養士
- 薬剤師
- 医療ソーシャルワーカー
- 検査技師 など
外来担当医表
診療受付時間:午前8時30分から午前11時(自動再来受付機による再診受付は午前7時30分から)
区分 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
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初診 |
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糖尿病・内分泌代謝内科 |
ー |
橘 香穂里 |
橘 香穂里 |
須田 博之 |
太田 有紀 橘 香穂里 |
横塚 里穂 |
注意事項
- 当科は初診完全紹介制となります。
- 特殊・専門外来は、再診・予約患者さんのみとなっております。
- 糖尿病内科と内分泌代謝内科は別枠となります。
- 都合により担当医が変更になる場合があります。
関係医療機関の皆様へ
- 患者さんを紹介する際に医師の専門がわからないとの声を受け、初診の担当医師一覧に各医師の専門科を付記しております。紹介時の参考にしてください。
2021年度 糖尿病患者実数
外来患者数
疾患名 | 患者数 |
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1型糖尿病 | 164名 |
2型糖尿病 | 2,193名 |
妊娠糖尿病(産後のフォローを含む) | 129名 |
入院患者数
入院患者数:556名
疾患名 | 患者数 |
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2型糖尿病 | 118名 |
1型糖尿病 | 6名 |
妊娠糖尿病 | 6名 |
低血糖昏睡 | 6名 |
高血糖緊急症 | 23名 |
糖尿病合併症 | 90名 |
下垂体疾患 | 12名 |
甲状腺疾患 | 9名 |
副甲状腺疾患 | 3名 |
副腎疾患 | 5名 |
その他(感染合併、電解質異常など) | 278名 |
合計 | 556名 |