当科について
初診に関するご案内
初診患者の受付時間 |
月曜日から金曜日 |
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内科の初診について |
原則として各専門内科に分けず、初診担当医が全身的観点から拝見します。 |
初診時の紹介状について |
必ずご持参ください。 |
初診予約について |
紹介元医療機関から当院所定の「FAX診療申込書」を頂ければ、初診の時間予約が可能です。予約の取り方については「患者さんのご紹介」をご確認ください。 |
特色
腫瘍内科は、特定の臓器に偏ることなく成人の悪性腫瘍全般を診ることができる科です。それぞれの疾患に対して適した薬物を選定し提供する他、集学的治療(薬物療法だけでなく手術や放射線など複数の専門科が関わる治療を組み合わせること)が必要な患者さんの治療をコーディネートすることを主な業務としております。がんは長らく不治の病として恐れられてきた病気であり、現在もなお手強い病気であることに論を待ちませんが、それでも近年の医療の進歩により治療成績はめざましく改善してきております。その一方で治療もますます複雑になり、また人口の高齢化を受けて訪れる患者さんも様々な背景を持ち特別な配慮が必要となる方も少なくなく、「がんの総合診療医」として他の臓器専門科から治療方針に関する相談業務も数多く引き受けています。一人ひとりの患者さんに対して真摯に向き合い、その人にとっての最善の治療を共に考え提供していく、私たちはそんな仕事を全うしていきたいと思っております。
主に取り扱っている病気
肺がん
当院では呼吸器外科が診断と手術を担い、薬物療法は主に当科で施行しています。分子標的治療薬であるチロシンキナーゼ阻害剤や免疫チェックポイント阻害剤が導入されて以降、肺がんの臨床像は大きく変わりました。「病気があっても自分らしく」「病気に人生を邪魔されない」、これを合言葉に生活の質を重視した長期の病勢制御を目標として治療を提供しております。また、放射線治療部と共同で根治的化学放射線療法(化学療法と放射線治療の同時併用療法)も適応例には積極的に導入しています。
原発不明がん
1~5%のがんは様々な検査を行ってもその原発巣(由来する臓器)がわからない場合があり、これを原発不明がんといいます。診断も難しく、なかなか治療方針が定まらず、どこの科で治療したら良いのかもわからないことがあり、患者さんやご家族がとても不安になることが多い病気です。雑多な疾患を含んだ概念なので一人ひとりの患者さんによって治療や経過はまったく異なりますが、当科では経験を積んだ腫瘍内科医が患者さんの背景・検査結果・臨床像をもとにいち早く最適な治療が受けられるように綿密にプランして診療にあたります。
胚細胞腫瘍
主に若年の方に生じる病気で泌尿器科や婦人科で診断されることが多い疾患ですが、薬物療法で完治が期待できる数少ない固形がんであり、とにかく早く治療導入しかつ治療強度を維持することが重要です。当科では主にBEP療法を行っており、殆どの患者さんが完全寛解を達成しております。
婦人科がん
卵巣がんや腹膜がんに対しては手術と薬物療法を組み合わせた集学的治療を行います。すべての薬物療法に共通することですが、いかに合併症を抑えかつ治療強度を保つかが非常に重要なポイントになります。また、手術も最適なタイミングで施行できるように当科と婦人科で緊密な連携をとって治療にあたっています。
その他、当科では下記に示すように成人の悪性腫瘍のほぼ全てに診療実績があり、どの疾患においても各臓器の専門科と連携をとり総合病院ならではの強みを生かした柔軟な対応が可能となっています。
- 消化器がん
- 乳がん
- 頭頸部がん
- 泌尿器がん
- 皮膚がん
- 軟部肉腫
- HIV関連悪性腫瘍
医師募集
当科の特色にも示したように、腫瘍内科には複雑さを増すがん診療の中核を担う非常に重要な役割が期待されています。しかしながらその一方でまだ日本国内では比較的新しい専門分野であり、十分に認知されているとは言い難く専門医の数も不十分です(2020年4月現在1,403名)。患者さんの数は高齢化社会を受けてますます増加傾向にあり腫瘍内科の需要が増しているのに対して、供給が追いついていないというミスマッチが存在します。当科では、がん診療に関心を持つ医師の教育にも力を入れており、当科の豊富な症例で経験を積むことで癌治療認定医や薬物療法専門医などの資格を取得することが可能です。当科は病棟やカンファレンスは血液腫瘍科と共有しており、研修では血液疾患と固形腫瘍のいずれか、あるいは両方の症例を選択可能となっています。
応募資格(下記のいずれかに該当する者)
- 悪性腫瘍の診療に興味を有する初期・後期研修医。
- 日本内科学会内科専門医(あるいは認定医)を取得しているか取得予定で、かつがん治療認定医機構がん治療認定医・日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医のいずれかの資格の取得を目指している者。
スタッフ紹介
腫瘍内科部長・第二血液腫瘍科部長・造血細胞移植センター長 宇津 欣和
専門分野
悪性腫瘍全般、血液疾患全般
資格
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
- 日本血液学会認定血液専門医
- がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医
メッセージ
最善の治療をお届けします。
医師 新井 宏典
専門分野
悪性腫瘍全般、血液疾患全般
資格
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医
- がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医
外来担当医表
診療受付時間:午前8時30分から午前11時(自動再来受付機による再診受付は午前7時30分から)
区分 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
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初診 |
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腫瘍内科 |
午前 |
久松 春佳 |
宇津 欣和 |
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新井 宏典 |
宇津 欣和 |
午後 |
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注意事項
- 当科は初診完全紹介制となります。
- 特殊・専門外来は、再診・予約患者さんのみとなっております。
- 都合により担当医が変更になる場合があります。
関係医療機関の皆様へ
- 患者さんを紹介する際に医師の専門がわからないとの声を受け、初診の担当医師一覧に各医師の専門科を付記しております。紹介時の参考にしてください。
診療実績
- データ更新中です。しばらくお待ちください。