当科について
初診に関するご案内
初診患者の受付時間 |
月曜日から金曜日 |
---|---|
内科の初診について |
原則として各専門内科に分けず、初診担当医が全身的観点から拝見します。 |
初診時の紹介状について |
必ずご持参ください。 |
初診予約について |
紹介元医療機関から当院所定の「FAX診療申込書」を頂ければ、初診の時間予約が可能です。予約の取り方については「患者さんのご紹介」をご確認ください。 |
特色
血液腫瘍科病棟は病床数52床でうち無菌病床13床を有し、造血幹細胞移植など高度医療に対応可能な設備が整備されています。また総合病院の中の血液腫瘍科として病院中の総力を結集した医療が提供できる大きな特徴を有しています。対象疾患は血液疾患(急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄不全症など)が多数を占めていますが、近年肺がんや胚細胞腫瘍、消化器がんや乳がん、原発不明がんなどの固形がん症例も増加してきており、他科と連携して薬物療法を行っており、成人のほぼすべての悪性腫瘍に対応しています。治療に際しては十分な説明と同意、情報開示を行なっています。
施設認定および取得可能資格
- 日本血液学会研修認定施設(血液専門医)
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設(がん薬物療法専門医)
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設(がん治療認定医)
- 日本骨髄バンク認定施設(造血細胞移植認定医)
専門研修制度
対象:後期研修終了後血液および腫瘍学の専門研修および専門医を目指す医師
期間:3年(うち1年は希望の他施設での研修可)
後期研修
対象:内科新専門医制度の中で専攻医向け血液腫瘍科研修コースあり
期間:3年間
医療関係者の方へ
血液腫瘍科は病床数52床でうち無菌病床13床を有し、造血幹細胞移植など高度医療に対応可能な設備が整備されています。また総合病院の中の血液腫瘍科として病院中の総力を結集した医療が提供できる大きな特徴を有しています。対象疾患は血液疾患(急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄不全症など)が多数を占めていますが、近年肺がんや胚細胞腫瘍、消化器がんや乳がん、原発不明がんなどの固形がん症例も増加してきており、他科と連携して薬物療法を行っており、成人のほぼすべての悪性腫瘍に対応しています。
登録医の先生方でリンパ節が腫れた、白血球数が多い、貧血が治らない、血小板が少ない、LDHが高い、総蛋白が高い、等々お困りのことがありましたら遠慮せずご紹介いただければと思います。連日専門医が外来に出ておりますので、ご相談ください。
主に取り扱っている病気
急性白血病
治療はJALSGプロトコールに準じて行っており、スタンダード群の寛解率は80%以上です。ハイリスク群の治療成績は寛解率もふくめ未だ十分ではありませんが造血幹細胞移植の導入等により治癒を目指す治療を行っています。
慢性骨髄性白血病
分子標的薬を第一選択とし、長期寛解維持を目指した治療を行っています。治療効果が不十分の場合には同種造血幹細胞移植や他薬剤による治療を行っています。
悪性リンパ腫
それぞれの組織型に対応した標準治療レジメンを適用し、可能な限り治療強度を維持して治癒を目指した治療を行っております。難治例や再発例に対してはサルベージ療法に加えて自家造血幹細胞移植を併用した超大量化学療法を行っています。症例によっては同種造血幹細胞移植も行っています。CAR-T療法の適応例は千葉大学に紹介しています。
多発性骨髄腫
高齢の方に多いこの病気では、年齢や全身状態により治療の方針を決定いたします。若年者に対しては自家造血幹細胞移植を併用した超大量化学療法を行っています。移植の対象とならない方々にも新規薬剤を中心に積極的な治療をおこなっています。近年目覚ましい勢いで薬剤開発が進んでいる領域で、今後も治療成績の改善が期待されます。CAR-T療法の適応例は千葉大学に紹介しています。
骨髄異形成症候群
危険因子や年齢を考慮して治療法を決めています。ハイリスク患者さんの治療成績は未だ十分とはいえませんが、若年者でハイリスク群の患者さんには積極的に化学療法や造血幹細胞移植を行い、長期寛解例が増加しつつあります。さらに骨髄非破壊的前処置を用いたいわゆるミニ移植の導入により比較的高齢者の方の治療も可能となっています。
造血幹細胞移植
難治性血液疾患を対象として年間約40例程度の自家および同種造血幹細胞移植が行われています。同種移植は累積で600例を超えており、家族内ドナー(ふくむ半合致移植)、臍帯血、骨髄バンクから最適なドナーソースを選択しています。また高齢者や種々の合併症を有する場合には骨髄非破壊的前処置による移植、いわゆるミニ移植も行っています。
移植成績の向上のため多施設共同研究を実施しており、骨髄内臍帯血移植療法や移植後大量シクロフォスファミドを用いたHLA半合致移植など新しい移植療法にも取り組んでいます。
上記の造血器疾患に対して、当科は新規治療法の開発および治療成績向上を期して、治験を含む様々な臨床試験を積極的に行っております。臨床試験への参加には様々な条件がありすべての患者さんが対象となるわけではありませんが、適格基準に該当する患者さんには選択肢のひとつとして提示させていただいております。
肺がん
外科的切除の適応とならない患者さんに対し、生活の質を重視した長期間の病勢制御を目標として化学療法または化学放射線療法を行っております。チロシンキナーゼ阻害薬や免疫チェックポイント阻害剤などの分子標的治療薬も適応例には積極的に導入しております。
胚細胞腫瘍
薬物療法で治癒が期待できる数少ない固形がんであり、とにかく早く治療導入しかつ治療強度を維持することが重要です。当科では主に BEP 療法を行っており、ほとんどの患者さんが完全寛解を達成しております。
その他の固形がん
原発不明がん、乳がん、軟部肉腫、HIV関連悪性腫瘍などは、がん薬物療法専門医が中心となり、患者さんの背景と病理組織型や臨床像をもとに最適な治療戦略を綿密にプランして治療にあたります。ほぼすべての成人悪性腫瘍の標準治療に対応しております。また、早期からの症状緩和ケアも積極的に併用しております。さらに、総合病院の強みを活かして、併存疾患のある患者さんにも安心して治療を受けていただけるよう、他科・他職種と連携を密にして診療を行っております。
医師募集
募集科
血液内科および腫瘍内科スタッフ
応募資格
下記のいずれかに該当する者
- 日本内科学会内科認定医を取得している・取得を予定している者、かつ日本血液学会血液専門医・がん治療認定医機構がん治療認定医・日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医のいずれかの資格を有しているか今後取得を予定している者。
- 固形がんの薬物療法に興味を有している者。
- 日本呼吸器学会専門医を有しているか、またはこれと同等の診療実績があり、かつ肺がんの薬物療法に興味がある者。
業務内容
血液疾患およびがん患者の診療。業務形態および役職は応募者のバックグラウンドや採用人数等に応じる。
例
- 血液腫瘍内科として幅広いがん腫の薬物療法にあたる。
- 肺がん診療チームを組織する。
- がん診療における臨床試験の参加・立案。
応募
「血液腫瘍科医師募集」ページをご参照ください。
スタッフ紹介
院長 青墳 信之
専門分野
血液学、造血幹細胞移植
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- 日本造血・免疫細胞療法学会認定認定医
- 日本造血・免疫細胞療法学会評議員
- 日本プライマリ・ケア学会認定医・認定指導医
メッセージ
長年の経験を活かし、いかに患者さんに安心して医療を受けていただけるかを考えて診療をしています。
そして患者さんが自分の意志で治療が選択できるよう説明の言葉にも注意を払い、笑顔で接するようにしています。
第一血液腫瘍科部長 増田 真一
専門分野
血液学
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本造血・免疫細胞療法学会認定医
メッセージ
近年、血液疾患の治療は急速に進歩しています。
治療選択の増える中で、十分な説明をし、それぞれの患者さんに最適な治療を行うようこころがけています。
腫瘍内科部長・第二血液腫瘍科部長・造血細胞移植センター長 宇津 欣和
専門分野
血液学、腫瘍学
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医
メッセージ
最善の治療をお届けします。
腫瘍内科副部長・血液腫瘍科副部長 新井 宏典
専門分野
血液学、腫瘍学
資格
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医
- がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医
- 日本遺伝性腫瘍学会認定遺伝性腫瘍専門医
血液腫瘍科医師 下地 園子
専門分野
血液学
資格
- 日本血液学会認定血液専門医・指導医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
血液腫瘍科医師 津島 隆史
専門分野
血液学、腫瘍学
資格
- 日本血液学会認定血液専門医
- 日本内科学会認定総合内科専門医
血液腫瘍科医師 松本 玲奈
専門分野
血液学
資格
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本血液学会認定血液専門医
- 日本造血・免疫細胞療法学会認定医
血液腫瘍科医師 畑中 康人
専門分野
血液学、救急・集中治療
資格
- 日本内科学会認定内科専門医
血液腫瘍科医師 依田 夏美
専門分野
血液内科、血液腫瘍
血液腫瘍科医師 田中 一典
専門分野
血液学
血液腫瘍科医師 松尾 皇佑
専門分野
血液学
資格
- 日本内科学会認定総合内科専門医
血液腫瘍科医師 木目田 千春
専門分野
血液学
血液腫瘍科非常勤医師 松井 愼一郎
専門分野
血液学
血液腫瘍科非常勤医師 加藤 怜
専門分野
血液学
血液腫瘍科非常勤医師 桐戸 敬介
専門分野
血液学
外来担当医表
診療受付時間:午前8時30分から午前11時(自動再来受付機による再診受付は午前7時30分から)
区分 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
初診 |
ー |
|
|
|
|
|
血液腫瘍科 |
午前 |
青墳 信之 宇津 欣和 下地 園子 |
田中 一典 松尾 皇佑 宇津 欣和 津島 隆史 |
増田 真一 松本 玲奈 |
加藤 怜 桐戸 敬介 |
増田 真一 宇津 欣和 松井 愼一郎 |
午後 |
青墳 信之 宇津 欣和 下地 園子 |
田中 一典 松尾 皇佑 津島 隆史 |
青墳 信之 増田 真一 松本 玲奈 |
加藤 怜 桐戸 敬介 |
増田 真一 宇津 欣和 松井 愼一郎 |
|
LTFU外来 |
午後 |
― |
― |
― |
交代医午後 |
― |
注意事項
- 当科は初診完全紹介制となります。
- 特殊・専門外来は、再診・予約患者さんのみとなっております。
- 都合により担当医が変更になる場合があります。
関係医療機関の皆様へ
- 患者さんを紹介する際に医師の専門がわからないとの声を受け、初診の担当医師一覧に各医師の専門科を付記しております。紹介時の参考にしてください。
診療実績
年次別造血幹細胞移植数
2024年3月末日現在
2023年度 新規患者数
疾患名 |
例数 |
---|---|
急性骨髄性白血病 |
32例 |
急性リンパ性白血病 |
10例 |
慢性骨髄性白血病 |
8例 |
慢性リンパ性白血病 |
2例 |
悪性リンパ腫 |
55例 |
ホジキンリンパ腫 |
3例 |
骨髄異形成症候群 |
31例 |
多発性骨髄腫 |
27例 |
再生不良性貧血 |
9例 |
その他
骨髄採取 | 8例 |
末梢血幹細胞採取 | 32例 |