当科について
初診患者の受付時間 |
月曜日から金曜日 |
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内科の初診について |
原則として各専門内科に分けず、初診担当医が全身的観点から拝見します。 |
初診時の紹介状について |
必ずご持参ください。 |
初診予約について |
紹介元医療機関から当院所定の「FAX診療申込書」を頂ければ、初診の時間予約が可能です。予約の取り方については「患者さんのご紹介」をご確認ください。 |
特色及び業務内容
感染症科は微生物が起こす病気を専門に扱う診療科です。各診療科からのコンサルテーションに対応し、主治医と協力しながら診療を行っています。マラリアやデング熱のような輸入感染症疑いの患者さんについては直接診療を担当します。耐性菌が増えないように、抗菌薬の適切な使用を推進する活動も行っています。また当院は国の指定する特定感染症病床を有する医療機関であるため、感染症法で定められた特別な感染症が疑われる患者さんの診療も担当します。2018年6月から、海外渡航予定者およびワクチンに関する専門的な相談が必要な方のための、ワクチン・渡航外来を開設しました。各種輸入ワクチンも準備しております。ワクチン・渡航外来については以下のリンクをご参照下さい。
医療関係者の方へ
当院では、ワクチン・渡航外来を開設し、感染症科医師による専⾨診療を提供しています。当科には現在2名の国際渡航医学会(International Society of Travel Medicine)が主催する旅⾏医学の認定試験、Certificate in Travel Health ™に合格した常勤医師が勤務しており、各種の輸⼊ワクチンも取り揃え、渡航およびワクチンに関する専⾨的な相談に対応できる体制を整えています。
当科で提供しているワクチン・渡航外来での診療に関してご紹介させて頂きます。
ワクチン・渡航外来とは
観光やビジネスで海外渡航する日本人数は増加し続けており、2018年の統計では約1,900万人もの方が日本を出国しています。海外では、渡航する地域によって、日本国内では問題にならないような感染症に罹患するリスクがあります。
例えば、サハラ砂漠の南側のアフリカに渡航する際には、蚊によって媒介される感染症である熱帯熱マラリアに特に注意が必要です。また、東南アジアや南米を中⼼とした熱帯、亜熱帯地域では、同じく蚊媒体感染症であるデング熱に注意する必要があります。その他、多くの開発途上国では、渡航者下痢症、A型肝炎、腸チフス、狂⽝病などが問題になります。近年、海外渡航者を発端とした、麻疹、風疹の国内流行が問題となっており、海外渡航前にこれらの感染症に対する免疫をしっかりと確認することも極めて重要です。
ワクチン・渡航外来では、海外渡航を予定する方の健康状態、渡航地域、渡航期間、渡航地での活動内容などの詳細を伺った上で、個々のリスクを判断し、必要なワクチン接種とスケジュールを提案します。また、ワクチン接種だけでなく、マラリア予防薬、昆虫忌避薬(虫除け)、高山病予防薬、渡航中、帰国後の体調不良時の対応方法等、海外渡航に関わる様々な情報を提供します。海外赴任、留学に関連して、提出が必要な接種済みワクチンに関する英⽂証明書の作成にも対応します。
ワクチンに関する相談を希望する全ての方に対応します
ワクチン・渡航外来で専⾨的な相談を必要とする⽅は、海外渡航予定者に限りません。
例えば、幼少期に必要なワクチン接種の機会を逃した方については、ワクチン接種のキャッチアップが必要ですが、その方の年齢や状況に応じて接種すべきワクチンを判断する必要があります。海外在住歴があり、国外で予防接種を受けている方については、海外で使用されたワクチンとの互換性などを考慮した上で、今後のワクチン接種のスケジュールを考える必要があります。
妊婦と生まれてくるお子さんを守るために、妊娠を希望する女性およびその家族に対して、接種が推奨されるワクチンについて相談することも、重要な役割の⼀つです。
また脾臓摘出後、造⾎細胞移植後など、特別な免疫不全の状態の方については、免疫不全の状態や時期によって接種できないワクチンがあったり、免疫正常者とは異なるスケジュールで接種すべきワクチンがあったりするため、専⾨的な知識に基づいた相談を要します。
ワクチン・渡航外来への紹介を検討頂きたい方
以下に該当する場合には、ワクチン・渡航外来へのご紹介をご検討下さい。
- 海外渡航を予定されている方
- 幼少期に必要なワクチン接種を受ける機会を逃した方
- 海外でワクチン接種を行い、今後追加のワクチン接種が必要な方
- 妊娠を希望している方およびその家族
- 脾臓摘出後、または脾臓摘出が予定されている方
- 造⾎幹細胞移植またはその他の臓器移植を受けたことがある、または受けることを予定している方
- その他の免疫抑制状態にあり、ワクチン接種に関して相談を希望される方
- 狂犬病曝露後予防目的の狂犬病ワクチン接種が必要な方
- その他、ワクチンに関して専⾨的な相談を希望される方
ワクチン・渡航外来の予約、受診方法については「ワクチン・渡航外来」のページをご参照下さい。
予約の際は、患者さんからのご連絡で構いません。
また、初診時に母子手帳および過去の予防接種記録をご持参頂くようお願いしています。
最後に
海外渡航に関連した輸入感染症の診療を担当していると、事前にそのような病気のリスクを聞く機会がなかったことを悔やまれる患者さんが多いことに気づきます。渡航医学の専門知識に基づいて必要な情報を提供する外来の数は不足しており、その存在があまり知られていないことも要因の⼀つだと思います。また、ワクチンで防げる感染症に罹患した患者さんを担当するたびに、ワクチン接種の重要性を強く感じます。
ワクチン・渡航外来の診療を通して、一人でも多くの方が快適な⽣活を過ごせるように協力していきたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。
スタッフ紹介
感染症科部長 馳 亮太
専門分野
感染症診療全般
資格
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本感染症学会認定感染症専門医・指導医
- 国際渡航医学会 Certificate in Travel Health
メッセージ
2015(平成27)年7月から当院に着任し、感染症診療部門の責任者を務めています。私たち感染症科は、輸入感染症やHIV感染症はもちろんのこと、様々な感染症の診療相談に対応しています。また保健所や検疫所と協力しながら、特殊な感染症が疑われる患者さんの診療も担当しています。地域の皆様のお役に立てるように全力で頑張りたいと思っておりますので、何かありましたらいつでもご相談下さい。英語での診察も可能です。
感染症科副部長 村中 絵美里
資格
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本感染症学会認定感染症専門医
- 日本感染症学会推薦ICD
- 厚生労働省「医師の臨床研修に係る指導医講習会」修了
- Diploma of Tropical Medicine and Hygiene
感染症科医師 倉澤 勘太
資格
- 日本内科学会認定内科医
感染症科医師 中尾 仁彦
資格
- 日本内科学会認定内科医総合内科専門医
- 日本循環器学会循環器専門医
感染症科医師 栗原 むつか
感染症科非常勤医師 栗田 崇史
資格
- 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
- 日本リウマチ学会専門医・指導医
- 日本感染症学会推薦ICD
- 日本感染症学会認定感染症専門医
外来担当医表
診療受付時間:午前8時30分から午前11時(自動再来受付機による再診受付は午前7時30分から)
区分 |
月曜日 |
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水曜日 |
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金曜日 |
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感染症外来 |
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交代医 |
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交代医 |
注意事項
- 当科は初診完全紹介制となります。
- 特殊・専門外来は、再診・予約患者さんのみとなっております。
- 都合により担当医が変更になる場合があります。