2019年10月より開始した手術支援ロボット「ダビンチ」での手術症例が2022年4月に100症例に到達しました。
当院では泌尿器科と産婦人科でダビンチによる手術を行っています。
詳しくは下記のページをご覧ください。
ダビンチを使った手術は腹腔鏡手術の一種で、大きな切開をせずお腹に数ヶ所穴を開け、そこに内視鏡カメラや微細な手術用鉗子を差し込んで手術を行います。医師は操作席に座り、カメラで写し出された腹部内や患部の3D画像を見ながら手元のコントローラーでロボットアームを遠隔操作して手術を行い、ロボットは医師の手の代わりとなり、細かな動きをして医師の技術をサポートします。
手術部位の様子は、操作席の画面に拡大され3Dで鮮明に映し出されるので、術者は状況を正確に把握した上で操作が可能です。ロボットアームの可動域は人間の手より広く、また微小な手ブレも防止するため、術者の指示を忠実に再現することができます。
7つの自由度を持つ従来の腹腔鏡手術用鉗子では実現不可能な細かい動きが可能。
術者は立体画像を見て手術を行う。より正確に遠近感を把握。
4本のロボットアームを用い、内視鏡と鉗子を直感的に操作することが可能。
ダビンチによる手術は開腹手術に比べ切開部が小さいため、低侵襲な手術です。次のようなメリットがあります。
大きく開腹することなく、8~12mmの手術用の操作孔を合計6ヶ所作り手術を行います。
鮮明な3D画像、そして最大約10倍のズーム機能による拡大視野で出血量を最小限に抑えます。
傷口が小さいので術後の痛みが少ないです。
傷口が小さいため術後の回復が早くなります。
コントローラーの動きとロボット鉗子の動きは3:1になっており、繊細な手術が可能のため機能の温存性が向上します。