令和元年9月9日(月曜日)観測史上最強クラスの勢力で関東に上陸し、千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号。
安房地域を中心に家屋の被害が甚大で、通信障害が発生し、当初は被害の規模が把握できていない状況でした。そして、県内の広い範囲で長期間におよぶ停電が発生し、地域によっては停電による断水も重なりました。
そのなか、当院では停電していた県内の医療施設にDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣し、医療支援を行いました。また、当院を含む県内外の赤十字救護班が参集し、館山市の安房医療センターを拠点に救護活動を展開しました。
派遣チーム | 派遣期間 | 派遣人数 |
派遣場所 |
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DMAT | 9月10日(火曜日) | 医師・看護師・ロジ 計5名 |
千葉県内医療施設 |
第1救護班 | 9月13日(金曜日)~16日(月曜日) | 医師・看護師・薬剤師・主事 計11名 |
館山市内 |
第2救護班 | 9月17日(火曜日)~19日(木曜日) | 医師・看護師・薬剤師・主事 計9名 |
鋸南町周辺 |
こころのケア班 | 9月19日(木曜日) | 看護師・主事 計4名 |
南房総市内 |
当院も一時停電の影響を受けましたが病院機能に大きな支障もなかったことから、9月10日(火曜日)には停電していた県内の医療施設にDMATを派遣し、医療支援を行いました。懐中電灯をたよりに入院患者の状況を確認し、救急処置が必要と思われる患者さん2名を当院へ転院搬送しました。
9月13日(金曜日)からは当院を含む県内外の赤十字救護班が参集し、被害の大きかった安房地域で避難所の情報収集、巡回診療等を行いました。当院第1救護班は館山市内の避難状況を調査するため、自治体職員の方や保健師さんと協力して避難所等を回り、体調面に不安を持つ被災者一人一人に声をかけながら診療に当たりました。9月17日(火曜日)からは第2救護班が鋸南町を中心に、一軒一軒住宅を訪問して住民の健康状態を確認しました。